当店は「鈑金塗装屋さん」ですが、鈑金塗装って一体どんなことをいうのでしょうか?
車に興味の無かった事務員Aにはサッパリわかりません。
社長さんにいろいろと質問してみることにしました。
車が凹んじゃったとき。
車に傷をつけちゃったとき。
ぶつけちゃったり、こすっちゃったりの時です。
凹んだり、傷ついたり、事故で破損したりした部分の治療です。
凹みを埋めて、塗装して車体をもとのようにキレイにします。
要はお化粧といっしょ!化粧水や乳液でお肌の準備、下地クリームで毛穴を潰して、ファンデーションやコンシーラーで肌色を整えて…そんな感じ。
凹みや傷の大きさや部分によっては中古部品(新品部品)と交換し、同じ色になるように塗装しなおしたりします。
具体的な作業を、次に説明していきましょう。(聞きかじり)
凹んだりキズが付いた部分を、もとの状態に近いくらいまで引っ張ったり、表や裏側から叩いたり押し出したりします。これを粗出しといいます。
粗出しの方法としては、ワッシャ(金属の輪っか)を溶接でくっつけ、ワッシャを使って引き出したり、ハンマーでたたいたり(ハンマリング)があります。
パテを塗り、ペーパーを当てて形成していきます。パテもペーパーも粗目から細目へ変えながら、塗っては磨ぎ、塗っては磨ぎ・・・と、何層も繰り返しながら尚且つ薄く、表面を滑らかで自然な曲線になるように整えていくのです。
パテ研ぎのペーパーは#80・#120・#180・#240・#320・#480・#600(#3000まである)で、これを作業内容を考えながら適所に使ってきます。
パテをキレイに塗って研いでも、パテを捏ねるときに混ざった空気が、針でつついたくらいの微細な穴となって出てきます。それをサフェーサーというもっと細かいクリームで埋めて最終研ぎをします。
「パテ付けとパテ研ぎ」これも根気のいる作業ですが、この手間を怠るとキレイな塗装が出来ません。下地が肝心なのです!
塗装する部分以外のモールや窓ガラス、外せないエンブレムなどを新聞紙やビニールやマスキングテープで目張りしていきます。塗装する部分がフロントドアだった場合、隣り合った部分(フェンダーやリアドアなど)との差が出ないよう、吹込みを計算して養生していくのです。なので、この目張りも職人の技が必要なのです。
今の車って、カラフルなボディーカラーをしていますね。
例えば「白」であってもクリーム色っぽい白や、青みがかった白、パールが入った白、ラメ入ったようなの白、などいろいろです。
それぞれの色にはカラーナンバー割り振られていて、それぞれの車に必ず取り付けられている「刻印プレート」にカラーナンバーは記載されています。
その記載されたカラーナンバーを基に調色をしていくのですが、ボディーの色って保管状態によって1台1台変わってくるんです。1台の車でも部分部分で違くなったりもします。レシピ通りの分量を混ぜても、色は合わないのです。調色って本当に神経を使う作業なんです。
風の影響を受けないよう、ビニールカーテンで仕切られた塗装ブースで行います。作業者はホコリやゴミなどが塗装面に付着しないよう無塵着を着用し、風の流れが発生するクーラーも止めて細心の注意を払っての作業となります。暑い夏にはかなり厳しい作業です。
調色した塗料をスプレーガンで塗布し、クリアと呼ばれる透明な塗料を吹き付けます。
1度目は粗いコンパウンド(というクレンザーのようなペースト)を電動の「バフ」というくるくる回るスポンジを使って磨き、2度目は細かいコンパウンドで磨きます。これもなかなか力のいる、そして根気の必要な作業です。その後、取り外した部品も組付けです。
これでやっと。。。鈑金塗装が終わります。
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